やっと観てきたんですけど、気づいたらアマゾンプライムで2021年08月13日から独占配信という異例の早さで配信が決まったみたいなので、その前にちゃんと書きます(笑)
Qから14年後の世界になってるから、やっぱりトウジやケンスケは普通に大人になってたな
とか
綾波が農業してるパート、既視感がトトロすぎるなと思ったら本当にジブリが画面協力してた
とか
Qの記事に、『ゲンドウがユイ(シンジ君の母親)を想いすぎて世界中を巻き込んじゃった感じなのかな〜って書いたんだけど、実際そうだった
とか
他にも思ったことはたくさんあるんですけど、リョウジさんとミサトさんの息子とかも気になるけど、その辺の考察はエヴァファンの方がいろいろしていると思うので、それはそっちを見てもらって……
私がシンエヴァまでを観て
『あぁこれを見るためににエヴァを観てたんだなぁ』
と思えたシーンがあったので、序破Qを予習した後に、映画館でシンエヴァを観れて本当に良かったな思いました。
それは中盤、アスカの
「あの頃はシンジのこと好きだったんだと思う。でも、私が先に大人になっちゃった。」
これに対して終盤、シンジの
「ありがとう、僕を好きだと言ってくれて。僕も…アスカが好きだったよ」
そして
「さよならアスカ」
これ、きっとエヴァのテーマとはかけ離れてると思うんだけど、これは……もう、私の性癖なんでしょうね……ここにどうしようもなくカタルシスを感じてしまった。
シンジとアスカは2人とも親との関係がうまくいってなかったというか、他にはほとんど見られないような決して良いとはいえない環境の中で育ってきた。
そんな境遇が似ている2人が出会って、お互いに何かを感じたんだろうね。2人にしかわからない何か。だから自然と惹かれあった。
でもその時2人は14歳。思春期ド真ん中。
2人の性格からして「好き」だなんて自分からは絶対言わないし、アスカなんて自覚すらしてなかったと思う。
そんなアスカの「好きだった」発言。これは、これだけでもうアスカが既に大人になってしまった証拠を十分に感じられるんだよね。
アスカは当時シンジのこと好きだった。それはもちろん男性としての意味も含めて。
でも大人になってみて、男性としての意味よりも、境遇が似てるからとか、同じ痛みを分かり合えてたからとか、そういう存在が身近にいたことで救われていたから、それを恋愛の“好き”だと認識しちゃってたんじゃないかな。
そしてそれはシンジも同じで、アスカが好きだったのは事実で、でも今はその意味の好きではないことに気付いた。
だから「さよならアスカ」なんですよ。
「大人になっちゃった」「さよなら」
このシーンが、2人とも無意識に依存していた相手から独立して、大人へと成長したターニングポイントになったのは間違いないと思ってます。
思春期の時は間違いなく男女として両想いだった2人が、いろいろ拗らせてくっつかなくて、大人になった時にそれを言い合って両想いだったことに気付く。でも最終的にはくっつかないってのが最高にいいです。エモいってやつ。
エヴァっていろいろ名言があるけど、私はこの掛け合いが1番好きな台詞になりました。
エヴァを見始めた頃は、やっぱり『綾波とアスカどっちかとくっつくんだろうな。』『どっちなんだろう』ってどうしても思っちゃってたけど、
見ていくうちに綾波はユイ(シンジの母)の一部で、カヲルくんはゲンドウの中にあるシンジを想う気持ちの具現化だとわかってくるから、終盤の駅のホームで綾波とカヲルくんが恋人同士になったみたいに見えるシーンは特に違和感はなかったんだよね。あ、これ考察になるのかも。
実は、シンエヴァを見る前に友人に「綾波はカヲルくんとくっついて、アスカは同級生のメガネ、シンジくんはマリらしいよ〜!」って軽いノリでネタバレされてしまったんですけど(笑)、
そのネタバレを聞いたときは「えっ?なんでカヲルくんと綾波が!!!?」って驚いてたんですけど、実際に観た結果、めちゃっくちゃ納得したで、あの時に「えっなんで?」と感情がざわついたひと時があったのは逆に良かったのかもしれないです。(笑)
エヴァはこれにて終劇なので、改めて序から見るならまずはシンジとアスカに注目して見て、次は綾波に注目して見て、といろいろしたいと思えるし……と、実際まだまだ楽しめますね。
というわけで、エヴァの感想シリーズはこれにて一旦終わりです!
……結局サービスサービスがなんなのかはわからなかったな。